3色以上のビブスを使ったトレーニング「ビブトレ」

オシム監督はビブスを7色とか使うそうです。

まず、3色(各色2人)から考えてみます。あとは色や人数、タッチ数を変えて試してみて下さい。

1.  3色のビブス

2.  攻撃側2色(4人)x守備側1色(2人)でボールのキープをする

3.  2タッチ以内

4.  攻撃側は同じ色のプレーヤーに対するパス禁止

5. ボールを奪ったら、奪ったプレーヤーの色の組が攻撃に、奪われたプレーヤの色の組が守備になる

6. 3タッチしたら3タッチしたプレーヤの色の組が守備に、守備だった組が攻撃になる

7. コートはある程度広く使う。

具体的には次の通り

1. 赤、青のビブスが攻撃で黄のビブスが守備、ではじめる。

2. 同じ色の味方へのパス(赤から赤/青から青)は禁止。赤から青、青から赤へはOK。

3. 黄が青からボールを奪ったら黄、青が攻撃で赤が守備になる。

プレーヤーにはルールだけを徹底させる。プレーのコツは教えないようにして、プレーヤーに考えさせる。

攻撃側プレーヤーが考えて行動しなければならない事を考えてみます。

例えば、自分が赤A、赤の味方をB、青の味方をC,Dとして考えます。

【自分Aと同じ色の味方Bがボールを持ったケース】

味方Bは自分と違う色の味方Cか味方Dのどちらかにパスを出すと読めます。従って自分とは違う色の味方Cか味方Dからボールをもらう準備をする必要があるのです。

【自分Aがボールを持ったケース】

自分Aがボールを持ったら、自分と違う色の味方Cか味方Dに必ずパスを出します。自分Aがパスを出して休んでいると、味方CあるいはDは違う色の味方Bにしかパスを出せなくなってしまいます。従って、自分がボールを出したらすぐに自分とは違う色の味方Cか味方Dからボールをもらう準備をする必要があるのです。

攻撃側プレーヤーが考えて行動しなければならない事は、「ボールを持ってる時とボールを持っていない時の両方の状況で、常に2つ以上先のプレーを考えながらプレーする」です。

他にもこのトレーニングで学んで欲しい事はあります。

それはトラップの技術です。2タッチ以内のルールではトラップの技術が養われると思いますが、ビブスを使ったこのトレーニングではさらに高度なトラップが要求されます。味方が限定されるので、味方の位置を見てワンタッチでプレーの可能性が広がる位置に確実にコントロールされたトラップをする必要があります。